・行政書士試験の行政法の出題内容や配点が知りたい
・初めて行政書士試験を受験したいけど、行政書士試験における行政法の勉強法が分からない
・どれくらい行政法に勉強時間を割くべきか悩んでいる
本記事では上記のような疑問に答えていきます。
【本記事の内容】
・行政書士試験の行政法の出題内容と配点を解説
・行政書士試験における行政法の勉強法について
・行政法にかける勉強時間について
ちなみに筆者はH25年度行政書士試験に当時大学3年で合格しました。
私自身が受験当時から意識していた、行政法を学習するうえでの勉強方法についてもお伝えをしていきます。
元銀行員で、現在はベンチャー企業で中小企業診断士の資格を活かしながらITツールを用いた業務効率化コンサルティングを行っています。
大学3年生で行政書士試験に2度目の受験で198点で合格。
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行政書士試験の行政法の出題内容と配点

行政書士 行政法の出題範囲
【行政法の出題範囲】
・一般的法理論
・行政手続法
・行政不服審査法
・行政事件訴訟法
・国家賠償法・損失補償
・地方自治法
行政法の出題は大きく上記の6つに分かれます。
特に出題が多く重要度が高いのは【行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法】の3つになります。
【補足:行政法とはどのような法律なのか】
行政書士試験において、行政法という範囲があるのですが、実は「行政法」という名前の法律は存在しません。
行政に関する法律をまとめて行政法と呼んでいるに過ぎません。
ちなみに行政法に分類される法律は600種類以上あると言われています。
行政法は国や地方公共団体に関するルールを規定している法律の集まりであり、そのルールを学習していくのが行政書士試験における行政法分野となります。
行政法を少し3つの種類に分けると下記の様になります(詳細は覚えなくても大丈夫です)。
・行政組織法:行政の組織や機関について規定している法律
・行政作用法:行政の活動を規定している法律
・行政救済法:行政の活動による被害から国民を救済する法律
行政書士 行政法の配点

行政法の配点は行政書士試験の300点満点のうち112点あります。
行政法と民法を合わせると188点あり、合格点を超えますので特に力を入れて勉強をしていきましょう。
また、行政法は5肢択一式と多肢選択式、記述式の出題があるのでそれぞれの形式でしっかり得点できるようにしましょう。
行政書士試験における行政法の勉強法について

勉強法①:暗記中心の科目ですが闇雲に暗記を行うのはNGです。
「行政法は暗記科目」ということをよく聞きます。
まさにその通りなのですが、暗記科目と聞いたときに特に気をつけたいのが皆さん暗記科目と聞いたときどのように勉強をされていますでしょうか。
テキストを何も考えずに暗記していくのはとても非効率です。
よくあるのがテキストをひたすら読み続けるというもの。これはNGでして暗記量が多くあるのでこのような勉強法では合格するためには時間がかかりすぎます。
答え:似ているものを整理してノートやテキストにまとめを作成しましょう
例:日数のあるもののみをまとめてみる(下記のように)
◇審査請求・取消訴訟等の出訴期間の例
・不服審査:処分知った日の翌日から3ヶ月
・取消訴訟:知った日から6ヶ月
・不作為についての不服申立て:不作為状態が継続する間はいつでも不服申立てできる
・無効等確認の訴え:いつでも提起できる
上記は代表的な例ですね。
テキストではそれぞれ離れている箇所に記載がされていることが多いので、自分で上記のようなまとめ表を各ページを確認しながら作成していきましょう。
このように整理をしていくだけで点数が安定していきます。
勉強法②:基本的に過去問演習を繰り返しましょう【特に一問一答形式がおすすめです】
行政法は暗記中心科目ということで、基本的には過去問を焼き直ししたような基礎的な問題が多く出題されます。
そのため、まずは過去問演習が基本となります。
最低限、過去問は10年分を5周しましょう。これは必須です。
過去問演習では一問一答形式がおすすめです。
理由は、本番形式と同じ問題を解くと正解や不正解に気を取られて1選択肢毎の振り返りの精度が弱くなりやすいです。
おすすめの一問一答形式の問題集は下記の記事に記載しております。

勉強法③:プラスαの学習としては公務員試験の過去問がおすすめ
上記で記載してきましたが、重要なので何度も繰り返し書きます。
過去問は最低限10年分を5周はしましょう。
10年分の過去問を5周ほどすると6割以上の得点は安定するでしょう。しかし、行政法で6割の得点では合格するためには足りません。(最低8割を目指すべき)
そこで、行政書士の過去問が中心とはなるものの、知識を再確認・補強するために公務員試験の過去問を解いてみることをおすすめします。
理由①:過去問を5周すると答えを覚えてしまう。
理由②:違う角度からの出題にも答えられる必要がある
理由は上記の通りです。
過去問を5周すると答えをなんとなく覚えてしまいますよね。
本番で正答するための知識をしっかりと覚えているのか、過去問の答えを覚えてしまっているのかが分かりづらくなります。
なので、行政書士試験と出題範囲が似ている公務員試験の過去問がおすすめです(明らかに行政書士試験で問われなさそうな問題は解かなくて大丈夫です)。
また、覚えている知識があっても違うような質問になったときに応用が利かなくなるケースもあるため、他の資格試験である公務員試験の過去問がおすすめということです。
※公務員試験の過去問は、受験当時の僕は3周ほどしましたが1周でも問題ないです。
行政書士試験 行政法にかける勉強時間について

行政法にかける勉強時間は行政書士試験において1番目もしくは2番目に時間をかけましょう。
民法と同じくらい、もしくは少なめになります。
理由としては、目指すべき得点は8割ですが、暗記中心で民法と比べると比較的点数が伸びやすいです。
しかしながら過去問の一問一答では99%くらいまで正答率を上げていく必要があり、このレベルまで到達していないのであれば、一旦、民法などの他の科目よりもしっかりと時間をかけましょう。
行政書士試験 行政法 まとめ
・暗記中心の科目ですが闇雲に暗記を行うのはNGです。
・過去問演習を繰り返しましょう【特に一問一答形式がおすすめ】
・プラスαの学習としては公務員試験の過去問がおすすめ
以上がまとめとなります。
行政法は暗記科目で、時間をかけて取り組めば必ず高得点が取れる分野になります。
しっかりと整理をしながら暗記を行うこと、一問一答形式の問題集で演習していきましょう。
それでは行政法の勉強法については以上となります。
