中小企業診断士

中小企業診断士の合格率と難易度【合格基準も解説】

「中小企業診断士の合格率や難易度はどれくらいなんだろう?」
「中小企業診断士試験を受験しようと思ったけど、診断士試験の合格基準はどうなっているんだろう?」

ケン
ケン
本記事では上記のような疑問に答えていきます。 

日本経済新聞社がビジネスパーソン向けにアンケートを行ったなかの「取得したい資格ランキング」で1位に輝いている中小企業診断士の合格率や難易度についてまとめています。

本記事では、難易度は行政書士や宅地建物取引士などの他の資格とも比較して解説していきます。

【本記事の内容】
・中小企業診断士の合格率の推移
・中小企業診断士の難易度を解説
・中小企業診断士の合格基準を解説

ケン
ケン
【本記事の筆者】
元銀行員で、現在はベンチャー企業で中小企業診断士の資格を活かしながらITツールを用いた業務効率化コンサルティングを行っています。
26歳で中小企業診断士2次試験に合格・登録。
<1次試験の成績>
・企業経営理論 60点
・財務会計 88点
・運営管理 52点
・経済学・経済政策 92点
・経営法務:60点
・経営情報システム:52点
・中小企業経営・政策: 78点
【合計得点】482点
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中小企業診断士試験の合格率は?

中小企業診断士試験 1次試験の合格率

中小企業診断士 1次試験 2019年度の合格率(全体)

2019年の1次試験の合格率は30.2%です。

2019年の1次試験は、ここ数十年でも最も合格率が高いです。
例年では、1次試験の合格率は20%程度となっているため、2019年度は比較的合格しやすかった年とも言えるでしょう。

中小企業診断士 1次試験 2019年度の合格率(各科目別)


合格率は上記の通りです。
合格率は中小企業経営・中小企業政策が最も低く5.57%、経済学・経済政策が最も高く25.80%となっています。
このように見てみると科目毎で難易度にバラツキがあるように見えますね

とはいえ、過去の合格率の推移を確認するとわかりますが、各科目の難易度は毎年バラツキがあります

中小企業診断士試験 1次試験の各科目の合格率の推移

このように各科目や年度毎で合格率が大きく異なってくるのが中小企業診断士の1次試験の特徴です。

このような難易度のバラツキにどのように対策すれば分からない方もいらっしゃるかもしれませんが、戦略を立てて実行に移すことができれば1発合格は十分狙えます

各科目ごとの勉強方法や1次試験全体の勉強戦略については別の記事に詳しく記載しておりますので是非ご確認ください。

【独学合格】中小企業診断士の勉強法とテキストを紹介【最初の一歩】中小企業診断士は1次試験・2次試験を通してストレート合格率が4%程度の難関国家資格です。かなりの難関試験ですが、サラリーマンや大学生であ...

中小企業診断士試験 2次試験の合格率

中小企業診断士 2次試験 2019年度の試験合格率

2019年度の2次試験の合格率は18.3%です。
2次試験は筆記試験と口述試験に分かれており、筆記試験に合格した者が口述試験を受験するができます。

中小企業診断士 第2次試験 合格率の推移

2次試験の合格率も1次試験と同様、20%程度となっております。

1次試験を勝ち抜いたものの中でも5人に1人しか合格できないことからその難易度の高さが伺えますね。

中小企業診断士試験の難易度

1次試験の合格率が約20%、2次試験の合格率も約20%と、単純計算では4%ほどの合格率になるのが中小企業診断士試験です。

合格率が1桁台の難関国家資格と言えるでしょう。

難易度が高い要因や他の国家資格と比較してどれくらいの難易度なのかを解説していきます。

中小企業診断士試験の難易度が高い3つの要因

  • 1次試験の受験科目が7科目と試験範囲が広い
  • 2次試験はほぼ全ての問題が論述形式である
  • 暗記・理論・計算の問題が出題される

1次試験の受験科目が7科目と試験範囲が広い

7科目の受験科目があるため、かなり幅広い知識が求められます。

法律のことを学びつつ、ITのことを学びつつ、財務のことを学びつつ・・・
と、企業経営に関する幅広い知識を身に着けていく必要があります。

また、40点未満の点数の場合には足切りがあるなど、得意科目だけ作れば問題ないというわけではないのです。

2次試験はほぼ全ての問題が論述形式である

2次試験は論述形式で、事例Ⅰ~事例Ⅲは全体で700~1,000文字ほどの記述が必要です。事例Ⅳについては、財務や会計に関する問題に対しての論述や計算過程を書く試験です。

このような試験形式のため、自分が身につけた知識をしっかり自分の言葉でアウトプットする必要があります。

暗記・理論・計算の問題が出題される

まず、試験なので暗記はもちろん求められます。
7科目の様々な内容について暗記し、マークシート形式・論述形式で答えていく必要があります。

また、暗記だけではなく、理論や計算が求められる問題も数多くあります。
財務・会計や経済学・経済政策の試験ではただ暗記をしているだけでは正しい解答を導くことはできません。

中小企業診断士試験の難易度【他の資格との比較】

中小企業診断士 行政書士
問題の難易度
必要勉強時間
試験範囲の広さ
全体難易度評価

よく比較の対象として挙げられる行政書士試験との比較です。
本記事を書いている筆者は中小企業診断士・行政書士の双方の資格を有しているため、実際に受験をして感じたもので比較しています。

行政書士はとにかく何度読んでもなかなか理解が難しい内容が多いのに対して、中小企業診断士は内容は比較的理解しやすいです。

ただし、一方で中小企業診断士は7科目あり試験範囲が行政書士と比較してかなり広いです。また、2次試験は基本的に全て論述であることから、全体的な難易度は中小企業診断士のほうがやや高いと言えるでしょう。

このような特徴から中小企業診断士試験は1つの分野を深く学びきるというよりかは、経営に関わる様々な知識を広く知るというということが求められる試験となります。

中小企業診断士試験の科目別難易度ランキング【1次試験版】

【理論系科目の難易度ランキング】
1位:経済学・経済政策
2位:財務・会計
3位:企業経営理論
4位:運営管理

実際に中小企業診断士を勉強している人や合格者に聞いてみると、上記のような結果になりました。

筆者自身も受験時には経済学・経済政策が最も理解しづらかったのでこの投票結果にも納得できますね。

【暗記系科目の難易度ランキング】
1位:経営法務
2位・3位:経営情報システム/中小企業経営・政策

暗記系科目については上記の通り、経営法務が最も難しいという結果になりました。

法律に関する知識がもともと無い方にとっては、馴染みのない言葉などが出てくることや暗記の量もなかなか多いので、点数が伸び悩む科目ですね。

中小企業診断士試験の合格基準

中小企業診断士試験は、「科目合格制度であること」や「1次試験・2次試験(筆記と口述)の2段階の試験になっている」という特徴があります。

初めて受験をする人にとって、少しややこしいところがあるので一つずつ確認をしていきましょう。

中小企業診断士 1次試験の合格基準


中小企業診断士協会のホームページに記載されている合格基準を実際に見てみましょう。

上記のホームページで確認したことをまとめると、各科目の点数は100点満点となっていますから、「①7科目700点満点の60%である420点以上であり」かつ「②1科目でも40点未満の科目がなければ」合格となります。

「試験委員会が相当と認めた得点比率」という言葉が記載されていますが、こちらは平たく言えば得点調整を行うことがあるということです。

難易度があまりにも高くなってしまい、足切りとなってしまう方が多いときなどに調整が入ることがあります。

例えば、平成28年度の1次試験では、合格基準が下記の様に変更となりました。

①総点数の59%以上であって、かつ、②1科目でも満点の40%未満のないこと」とし、「経営情報システム」については、得点水準を勘案し、受験者の得点に4点を加算しました。(その際のホームページの公表はこちらから確認できます。)

科目合格の有効期限は3年間です。一部の科目だけに合格した場合は、翌年度及び翌々年度の1次試験を受験する際、受験者からの申請により当該科目が免除され、3年間で7科目すべての科目に合格すれば1次試験合格となります。

ちなみに、科目合格がある場合でも翌年以降の受験申込時に申請を行わなければ免除しないこともできます

科目免除がせっかくできるのに免除しない人なんているのか?

そう思われる方もいらっしゃるかと思います。

実際には、多くの人が科目免除という選択肢を選ばずに、翌年も受験するケースが多いです。

これが中小企業診断士1次試験の難しいところであり、多くの受験者が悩まされるところでもあります。

例えば受験1年目に運営管理と経営法務が科目合格になったとします。

そうすると2年目に残りの5科目だけで受験する場合の合格基準は、「500点満点で60%の300点以上であり」かつ「1科目でも40点未満の科目がなければ」合格となります。

中小企業診断士の1次試験は年度によって大きく科目の難易度が変わってきます。

上記の例で2年目の受験で運営管理や経営法務が易化し、その他の科目が比較的難化してしまった場合には、合格が難しくなってしまうのです。

ですので、科目合格があっても7科目すべてを受験することを基本的にはお勧めしています(苦手科目で科目合格できた場合には次年度は受験しなくてはよいかと思いますが)。

得意科目がある分、ほかの科目が少し悪くても全体で6割を取りやすいからです(なかなか勉強時間が確保できない方は、数科目ずつの受験という戦略も一つです)。

ちなみに、科目合格による免除以外にも、他資格等保有による免除もあるので中小企業診断士協会のホームページに該当するものがあるか確認もしておくとよいです。

中小企業診断士 2次試験の合格基準


1次試験を合格した場合には、合格年度とその翌年度の2年間に限り2次試験を受験することができます。

2次試験の合格基準についても中小企業診断士協会のホームページに記述がございますので、確認してください。

2次試験についても1次試験と同様、6割以上の得点で合格かつ4割未満で足きりとなっています。

口述試験も評定が6割以上の場合に合格となっていますが、2次筆記試験を合格すれば、ほぼ100%に近い確率で合格できる試験となっています。

但し、2次試験には1次試験の様に科目合格制度がないのでその点は覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は合格率と合格基準について解説しました。

どの試験でも同じくいえることですが、勉強を開始する前にどうなれば合格できるのかをイメージするためには試験の合格基準を明確化することと、過去問を解いてみてどれくらい勉強すればその合格基準に達することが出来そうか感覚を掴むことが重要です。

まずは相手(試験内容や目指すべきゴール)を知ったら、それに向かってどのようにスケジュールを立てて取り組んでいくかが非常に重要ですね!

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KEN
金融機関⇒スタートアップ企業 資格の取得によって人生の分岐点でチャンスをもらえた経験から、「資格を通じて人生を豊かにする」を伝えていきたいです。 【取得済の資格】 ・行政書士(21歳/大学在学中に独学で合格) ・宅地建物取引士(22歳/大学在学中に独学で合格) ・中小企業診断士(26歳/働きながら資格学校を利用し合格) ・FPや銀行業務検定(勤めていた金融機関で最年少取得記録)