「証券外務員の難易度や合格率ってどれくらいなんだろう? 」
「金融機関で内定が出たので、これから勉強しなければいけないがどれくらいの勉強時間が必要なんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
筆者も金融機関に内定が出て、大学4年生の時に勉強をして合格しました。
金融機関の方であれば、証券外務員試験の合格は必須です。
金融商品(リスク商品)を取扱するのに必要な「運転免許証」のようなものですので、金融の仕事に就く方は早めに取得しておきましょう。
本記事ではそんな証券外務員試験をこれから受験しようとしている方向けに難易度や合格率などを解説していきます。
【本記事の内容】
・証券外務員試験一種の難易度と合格率を解説
・証券外務員試験一種の勉強期間について解説
・証券外務員に合格後にするべきこと
▼証券外務員に最短合格するための勉強法は下記参考にしましょう。


証券外務員試験一種の難易度と合格率
証券外務員試験の合格率
結論ですが、合格率は平均で60%程度です。
証券外務員試験の受験者は下記に分かれます。
1.会員等
2.協会等
3.一般受験者
※この合格率60%程度というのは一般受験者の方の合格率です。
【参考】直近の合格率について(一種・二種)
2018年度
試験種類 | 一種外務員資格試験 | 二種外務員資格試験 |
受験者数 | 4,872名 | 3,870名 |
合格者数 | 3,160名 | 2,573名 |
合格率 | 66.1% | 66.5% |
2017年度
試験種類 | 一種外務員資格試験 | 二種外務員資格試験 |
受験者数 | 5,604名 | 4,445名 |
合格者数 | 3,647名 | 2,797名 |
合格率 | 65.1% | 62.9% |
このように、一種と二種の合格率は大差なしです。
※なお、筆者は地方銀行に勤めていましたが、同僚の合格率はおよそ80%くらいでしたね。不合格になっている同僚は約5人に1名ほどでした。
よって、一種試験を取得する予定のある方は、二種試験の受験は行わずに、一種から受験するのがおすすめです。
というのも、難易度は一種と二種では実は違いはあまりありません。
試験が範囲が異なるだけですので、勉強時間で解決できます。
証券外務員試験の難易度
証券外務員一種の難易度ですが、金融の知識が特にない方にとっては難しく感じるかと思います。
ですので、金融の知識が特にない方も多いので、初めて見る用語も多くあるため最初は少し理解するのに時間がかかりますね。
※同じ金融関係の資格である簿記検定とファイナンシャルプランナー試験と比較すると、簿記3級(FP3級)と簿記2(FP2級)のちょうど中間くらいの難易度になります。
証券外務員試験一種の勉強時間
勉強時間:60時間~80時間程度
勉強期間:1ヶ月~2ヶ月程度
上記の通り、合格までに必要な時間は60時間~80時間が目安となります。
1日2時間勉強にあてられる方は1ヶ月程度の期間で合格ライン近くまで到達できます。
過去問やテキストを確認するとわかりますが、証券外務員一種は出題範囲が広いため、知識定着までさせるためにも1か月~2か月ほどの期間を準備し余裕を持って勉強をすすめるのが良いです。
勉強に必要な教材は、下記の2点があれば十分です(かつあまり、どれにするかも考えなくてもOKです。各社のテキストに大差ありません)。
この2冊があれば必要十分な勉強をすることができます。
問題集は2周~3周程度すれば、十分合格できますね。
証券外務員一種の合格点は?
【証券外務員一種試験の試験内容】
問題数:合計100問
試験時間:2時間40分
合格点:440点満点の7割(308点)以上得点する
証券外務員一種の合格基準は7割の得点です。
試験問題は100問で◯×方式が70問と五肢選択方式が30問出題されます。
そして、「◯×方式が1問2点」で「五肢選択方式が1問10点」です。
つまり下記の通りです。
◯×方式で140点(2点×70問)
五肢選択方式で300点(10点×30問)
勉強を効率的に行うには五肢選択方式の対策をしっかり行っていけば合格点に到達できるようになります。
さらに、五肢選択方式でしっかり点数をとれるようになれば◯×方式の問題も解ける状態になります。
このように、合格基準・合格点である7割・308点をしっかり得点できるための対策を考えて勉強していきましょう。
※詳細の勉強法については下記の記事にて記載しています。

証券外務員試験に合格したら、次に考えること
結論、証券外務員試験合格後は、内部管理責任者試験を取得すべきです。
理由としては下記のとおりです。
【理由】
①証券外務員一種と出題範囲が非常に近い。
②金融機関は内部管理責任者試験の取得を昇格の必須要件としている場合が多く、いずれ取得が求められるから。
内部管理責任者試験について知らない方は多いかもしれません。
しかし、この記事を読んでいるあなたが金融業界へ就職する予定、もしくは金融業界で働いているのであれば、上記理由②から内部管理責任者試験を受験するべきです。
なので、証券外務員に合格したら一息つきたいところではありますが、そのまま勉強を続けて受験するとコスパがいいのでおすすめです。
まとめ:証券外務員一種は60時間の対策と1ヶ月は最低限対策が必要
・証券外務員試験の合格率は平均で60%程度
・勉強時間は60~80時間が目安。1か月~2か月で合格可能
・合格後は、内部管理責任者試験を取得すべき
金融機関で働く人は資格試験を非常に受験しなければいけませんが、証券外務員試験は一番最初の必修資格試験となるので、是非一発合格でスタートダッシュを切りましょう。


