「中小企業診断士の1次試験の勉強はどんな順番でどんなスケジュールを立てて勉強していけばいいの?」
「1次試験の効率的な勉強順番を知りたい」
上記のような疑問に答えていきます。
中小企業診断士試験に独学で合格を目指そうとしている方は、「1次試験の7科目をどのような順番で学習するか」迷われる方も多いですよね。
1次試験を突破するためには、7科目の学習順番は非常に重要。
本記事を読めば1次試験はどのような順番で勉強すべきか、スケジュールをどのように組み立てればよいのかを知ることができます。
最後まで読んでいただき、是非独学合格への道のりを歩んでいただきたいと思います。
元銀行員で、現在はベンチャー企業で中小企業診断士の資格を活かしながらITツールを用いた業務効率化コンサルティングを行っています。
26歳で中小企業診断士2次試験に合格・登録。
<1次試験の成績>
・企業経営理論 60点
・財務会計 88点
・運営管理 52点
・経済学・経済政策 92点
・経営法務:60点
・経営情報システム:52点
・中小企業経営・政策: 78点
【合計得点】482点
【独学】中小企業診断士1次試験の学習の順番は?

学習するおすすめの順番は上の表の通りです。
学習する順番のポイントは3点。
ポイント①:理論科目から勉強する
ポイント②:2次試験と関連が深い科目から勉強する
ポイント③:財務会計は最初に勉強する
学習の順番を決めるポイント①:理論科目から勉強する

理論科目:財務会計/企業経営理論/経済学・経済政策
暗記科目:経営法務/経営情報システム/中小企業経営・政策
中間:運営管理
理論科目とは、学習した知識を応用して問題を解く必要がある科目のこと。
暗記科目とは、学習した知識がそのまま問われる科目のこと。
勉強の優先順位は理論科目が高いです。
理由は、勉強してから得点に結びつくまでの時間が長いからですね。
例えば、財務会計は公式を覚えたら、その公式を元に計算して答えを導き出す必要があります。公式を覚えたらすぐに得点に結びつくわけではなくわけではなく、その公式(知識)を応用して計算して問題を解く必要があります。
ですので、勉強を開始してから問題を解きながら応用力を高める必要があるので、早い段階から勉強をするのがベターです。
学習の順番を決めるポイント②:2次試験と関連が高い科目から勉強する
2次試験との関連性が高い科目は企業経営理論、財務会計、運営管理です。
試験全体の中でこの3科目は最も勉強時間を確保する必要があるため、先に勉強をスタートするのがベターです。
学習の順番を決めるポイント③:財務会計は最初に勉強する
財務会計は、理論科目でありかつ2次試験との関連性も高い科目です。
また、理解をするまでの時間が最もかかることや、計算問題に強くなる必要があるので、1番初めに勉強をスタートするのがおすすめです。
財務会計の勉強法の記事でも触れていますが、財務会計はできれば毎日1問でも問題を解いていくのが良いので、一番初めに勉強すべきなのです。

いつまでに各科目の勉強を一通り終わらせておくべきか?
・財務会計/企業経営理論→12月まで(試験8か月前)
・運営管理/経済学→2月まで(試験6か月前)
・残りの3科目→6月まで(試験2か月前)
余裕をもって1次試験を合格したい方は上記のスケジュール感で各科目の勉強を一通り終わらせておくべきです。
ちなみに、「一通りの勉強=試験で出題される内容が分かっていて、ぼんやりと回答できるくらい」です。
大体このくらいに到達するためには、1科目当たり30時間~50時間程度です。
財務会計/企業経営理論は試験の8か月前まで(12月)
財務会計と企業経営理論は得点が上がるまでに時間がかかるので、試験前年の12月までには一通りの勉強を終わらせるべきです。
運営管理/経済学・経済政策は試験の6か月前まで(2月)
運営管理と経済学は試験の6か月前までに勉強を終わらせるべきです。
このペースで進めておくと2月までに4科目の勉強が終わるので、3月以降はこの4科目の復習しながら、残りの3科目の勉強を徐々にスタートさせていく感じです。
残り3科目は試験の2か月前まで(6月)
残りの3科目については、得点が上がるまでに時間があまりかかりません。
ですので試験の2か月前までには一通り勉強を終わらせておけば問題なしです。
複数の科目を同時並行で進めるべきか?
結論、複数の科目を同時に進めるべきです。
理由は、試験範囲が広いので一度勉強した内容は、定期的に復習しておかないと完全に忘れてしまうからです。
試験範囲が広い試験では、復習を定期的に行うことが重要です。
復習の考え方については下記の記事でまとめているので参考にしてください。

2次試験の勉強は並行して進めるべきか?
2次試験の勉強は、基本的に並行して進めなくても問題なしです。
1次試験が終わったあとでも十分間に合います。
ただ、余力があれば「財務会計」に関しては2次試験の勉強と並行するのがおすすめです。
2次試験では解答を導くまでの過程も記述しなければいけないので、この過程を書いて回答する過程は1次試験でも求められる力の1つだからですね。
学習する順番についてのまとめ
1次試験の7科目の勉強の順番は下記の通り。
1.財務会計
2.企業経営理論
3.運営管理
4.経済学・経済政策
5.経営法務
6.経営情報システム
7.中小企業経営・政策
ポイント①:理論科目から勉強する
ポイント②:2次試験と関連が深い科目から勉強する
ポイント③:財務会計は最初に勉強する
7科目をすべて同じように勉強するのではなく、2次試験との関連性を意識し、理論科目の勉強時間は十分に確保できるようなスケジュールを作成するようにしましょう。
