「行政書士試験対策に六法は必要なのか?」
「必要であれば、おすすめの六法を教えてほしい」
行政書士試験の受験者であれば、六法を買うべきか・買うならどの六法を使おうか迷ったことはあるはず。
そこで、本記事では上記のような疑問について解説していきます。
元銀行員で、現在はベンチャー企業で中小企業診断士の資格を活かしながらITツールを用いた業務効率化コンサルティングを行っています。
大学3年生で行政書士試験に2度目の受験で198点で合格。
行政書士試験対策に六法はいらないのか?
結論、行政書士試験の対策には、六法は必須です。
理由①:行政書士試験では条文の暗記が大切。
理由②:行政書士として働くには六法が必要。
まず、行政書士試験の対策では条文の暗記が必要です。
行政書士試験用のテキストには条文も記載されているのですが、全ての条文が記載されているわけではなく、重要な条文かつ必要最低限の条文のみが抜粋されているケースがほとんどです。
ですので、法律を体系的に理解していくためにも六法で行政書士試験出題範囲となる全ての条文が記載されている六法を買うべきです。
さらに、行政書士試験合格後を見据えると、法律の専門家として働く上で六法で調べごとができるのは必須スキルとなります。
つまり、行政書士試験対策として六法を使うことで、普段から六法を使用することに慣れたり、索引がうまくできるようになったりしておくことが望ましいです。
行政書士試験対策の六法の選び方
選び方①:最新年度版の六法を選ぶ
最も重要なのは最新年度版の六法を購入することです。
古い六法を使ってしまうと現在の法律と変わってしまっていることがあるからです。
例えば、最近では、民法の大改正があり、債権分野などの条文が大きく変更されています。
ですので、試験対策をしているのに不要な条文を覚えてしまったり、間違えて覚えてしまうことを避けるためにも、最新年度版の六法の購入をするようにしましょう。
選び方②:判例付き六法がおすすめ
六法を選ぶときは判例付きのものを選ぶのがおすすめです。
というのも、行政書士試験では条文を覚えることはもちろん、判例を覚えることが非常に非常に重要だからです。
「判例集で勉強すればいいから、別についてなくてもいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
判例付きの六法をおすすめしているのは、判例集だけでは「判例→条文」の紐付けで学習できるが、「条文→判例」での紐付けが難しいです。
ですので、六法は判例付きのものを選ぶのがおすすめです。
判例集:判例→条文への紐付け
判例付き六法:条文→判例への紐付け
行政書士試験対策のおすすめの六法
行政書士試験六法
こちらの行政書士受験六法は筆者も使用していました。
判例付きの六法のため、条文と関連する判例を確認するのに役立ちます。
法律学習の初心者は辞書のような六法ではなく、こちらの受験用六法が見やすくておすすめです。
判例六法|有斐閣
法律学習経験者はこちらの判例六法もおすすめです。
例年10月半ばに最新版が発売されるので、最新版を買うようにしましょう。
行政書士試験対策にスマホの六法アプリはあり?
六法はスマートフォンアプリもありますので、アプリでの活用もありです。
スマートフォンアプリを利用することのメリットは重たい六法の現物を持ち歩かなくてもいいことです。
そんな中でもおすすめなのが、下記の六法アプリです。

こちらの六法アプリでは行政書士試験で出題される法令はほとんど網羅されていますし、自分が使う法令のみを選択することができます。
さらに、こちらのアプリではマーカー機能やメモ機能もついています。
補足情報などを、どんどんメモして自分なりの六法として活用できます。

App内課金が3ヶ月250円でありますが、広告を消すのみの課金となるので必ずしも課金しなくても十分利用できます。
おすすめの使い方は、六法は家で索引するときに使用して、外で気になったときの検索はこのスマホアプリを使うことです。
重たい六法を持ち運びされている方は、使い方を分けた上で併用してみるといいですよ。
その他Q&A
六法は試験に持込可能ですか?
行政書士試験には六法の持ち込みは不可です。
しっかりと頭の中に条文を入れた上で試験に臨みましょう。
行政書士試験に持ち込みできるものは、行政書士試験研究センターのホームページに掲載されているので確認しておきましょう。
六法以外のおすすめのテキストはありますか?
行政書士試験に合格するために、買っておいたほうがよいテキストは下記の4つです。
・基本テキスト
・過去問題集+予想問題集
・判例集
それぞれどのようなテキストがおすすめなのかについては下記の記事で詳しく解説をしているので確認してみましょう。

まとめ:六法の購入は必須。ポイントを押さえて自分に合うものを購入しましょう。
選び方①:最新年度版の六法を選ぶ
選び方②:判例付き六法がおすすめ
上記のとおりです。
自分に合う六法を選ぶ上で、実際に自分の目で見てみたいという場合は書店に行って、いろいろな六法を見てみるとよいですよ。