行政書士

行政書士の一般知識の対策について【足切りにならない勉強法を解説】

法律系の国家資格の中ではかなり特殊な行政書士試験の一般知識に関する出題。

出題範囲は、「政治・経済・社会」、「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」など法律科目とはあまり関係のないものが多いです。

また、行政書士試験で最も恐ろしいのは一般知識では「足切り」があるということです。法令科目でどれだけいい点数をとったとしても、足切り点を下回ってしまうと一発アウトになってしまいます。

本記事では、行政書士試験の一般知識分野で足切りを下回らないための対策について解説していきます。

ケン
ケン
【本記事の筆者】
私は、大学3年生時に行政書士試験に独学合格。
受験回数2回、平成23年に198点で合格。
独学で合格した経験をもとに勉強法のポイントを解説していきます。

行政書士の一般知識の対策を知るための前提

行政書士の一般知識の配点と「足切り」について

一般知識の出題数:14問
一般知識の配点:56点(試験全体満点300点)
一般知識の足切り基準:28点(6問/14問)

一般知識では28点(14問出題のうち6問)を得点できないと足切りとなります。

法令科目がどれだけ得意で高得点であったとしても5問以下の正答の場合は、不合格となってしまうのです。

ケン
ケン
筆者の大学時代の友人で、弁護士を目指していた方が行政書士試験全体では240点くらいと8割得点でしたが、一般知識で24点しか得点できず不合格になった人もいます。
甘く見すぎると痛い目に合ってしまいますね。

一般知識の各分野の配点

政治・経済・社会:7問(28点)
情報通信・個人情報保護:4問(16点)
文章理解:3問(12点)

政治・経済・社会が最も配点が高く毎年7問~8問の出題がされます。
配点を意識して戦略的に足切りを回避するようにしましょう。

一般知識の出題領域①:政治・経済・社会

政治:大統領制・議院内閣制・各国の政治体制・日本の選挙制度など
経済:日本銀行の仕組み・財政問題・金融政策など
社会:社会保障・労働関係・環境問題など

政治・経済・社会では出題領域がかなり広いです。
大学入試センター試験の政治・経済で出題される内容とかなり似ています。

ですので、大学入試を経験されていている方にとってはイメージがしやすいかと思います。

また、毎年一定数の時事問題も出題されます。
時事問題については対策が立てづらいかと思いますが、新聞やニュースなどから情報を仕入れておくように対策をしましょう。

一般知識の出題領域②:情報通信・個人情報保護

情報通信:IT関連・不正アクセス禁止法・行政のオンライン申請など
個人情報保護:行政情報関連三法など

情報通信はパソコンやITに関する知識が出題されます。
毎年出題されるというわけではなく1問出題されるかされないかという感じです。

特に頻出なのは不正アクセス禁止法です。

行政情報関連三法は、公文書管理法・行政機関情報公開法・行政機関個人情報保護法のことです。

行政が管理している個人情報の管理について定めていたり、開示の要件を定めていたりします。
行政法の分野と非常にリンクしている分野です。

一般知識の出題領域③:文章理解

要旨把握:本文の要旨として正しいものは?などの出題
空欄補充:次の空欄に当てはまる組み合わせは?などの出題
並べ替え:次の文章の順序として正しいものは?などの出題

文章理解では例年あまり変わらず上記の3つの出題分野ごとに1問出題されています。

出題内容としては、高校受験や大学受験の現代文のようなイメージで、国語力が問われます。

行政書士の一般知識の対策のポイント3選

行政書士試験の一般知識はついつい対策を後回しにしがちです。

また、足切りを下回らないようにする6問正解を目指す人が多いですが、足切りラインを下回らないためのギリギリを目指すのではなく8問正解できるように目指していくのをおすすめします。

政治・経済社会 4問
情報通信・個人情報保護 2~3問
文章理解 2~3問

ポイント①:まずは過去問から勉強を始めましょう

一般知識の対策の基本は他の分野と変わらず、過去問対策です。
過去問を解くことで、出題される問題の難易度や出題内容をイメージできるようにしていきましょう。

各分野の勉強手順は下記の通り。
過去問で解いたものについて深堀りをするためにテキストを読んでいきましょう。

政治経済社会:過去問→テキスト→過去問・・
情報通信・個人情報保護:過去問→テキスト→過去問・・
文章理解:過去問のみ(テキストの読み込みは少なめ)

ポイント②:政治・経済・社会から勉強をスタートさせる

一般知識の対策は政治・経済・社会から始めましょう
なぜなら、出題範囲が広く、配点も一般知識の中で比重が大きい(14問中7問出題)からです。

勉強開始の目安は試験の4~6ヶ月前を意識しておきましょう。
ただし、法令科目のように勉強時間をかけなくても大丈夫です。

1日5分~10分を週3日・4日程度行っていただければ十分7問中3~4問は正解できるようになります

1日5分~10分の使い方は過去問を1問解いて該当のテキスト範囲をパラパラ読む感じです。

政治・経済・社会は大学受験用参考書が必須

この参考書は大学入試でもかなり利用している人がかなり多いです。
行政書士試験用のテキストでは確かに知識が整理されるのですが、わかりやすい解説という点では今ひとつです。

そこで必要になるのがこのテキストで、政治経済の分かりづらい内容を図やイラストを用いて解説してくれておりサラサラと読めます。

寝る前に5分程読む習慣をつけるだけで、安定して得点を伸ばせるようになります

ケン
ケン
筆者もこのテキストを2周ほど読みました。
なにより解説が分かりやすいので行政書士試験用のテキストで分かりづらかった部分を理解するのにかなり役立ちましたよ。

ポイント③:個人情報保護の勉強は行政法の学習後が効率的

個人情報保護の分野は行政法の学習の後で行うのが効率的です。

個人情報保護の分野=行政情報関連三法の出題となりますが、行政法の分野で学習している知識とリンクしている部分が多いからです

また、個人情報保護の分野は暗記で乗り切れる範囲です。
なので、過去問対策を行えば比較的短い期間で得点が伸びるようになります。

行政書士の一般知識のよくある質問Q&A

行政書士の一般知識のよくあるQ&A

・一般知識の難易度はどれくらいなのか?
・一般知識にかける勉強時間はどれくらいなのか?

一般知識の難易度はどれくらいなのか?

政治・経済・社会:大学センター試験の政治経済と同じくらい
情報通信・個人情報保護:行政法より易しい
文章理解:中学受験or高校受験の現代文と同じくらい

上記のようなイメージです。
難易度はそこまで高くないのですが、油断をしていると足切りになる可能性もあるので、対策はしっかりと行っておくほうが無難です。

一般知識にかける勉強時間はどれくらいなのか?

一般知識にかける勉強時間はおよそ30時間~40時間程度です。

ただし、政治・経済・社会の分野は大学入試で政治経済を受験している方とそうでない方、もしくは、日頃からこれらの分野に興味がある方かない方かで、必要な勉強時間は変わってきます。

短い方では20時間程度の勉強でも十分足切りラインを超えられるようになります。

行政書士試験の一般知識の対策についてのまとめ

①まずは過去問から勉強を始めましょう
②政治・経済・社会から勉強をスタートさせる
③個人情報保護の勉強は行政法の学習後に行う

法令科目でないことから対策が後回しになりがちな一般知識ですが、早めに対策することで法令科目が難しい年度には逆に一般知識によって助けられる受験者もいます。

4割という足切りラインギリギリを狙わずに、余裕をもって学習を進めていきましょう。

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金融機関⇒スタートアップ企業 資格の取得によって人生の分岐点でチャンスをもらえた経験から、「資格を通じて人生を豊かにする」を伝えていきたいです。 【取得済の資格】 ・行政書士(21歳/大学在学中に独学で合格) ・宅地建物取引士(22歳/大学在学中に独学で合格) ・中小企業診断士(26歳/働きながら資格学校を利用し合格) ・FPや銀行業務検定(勤めていた金融機関で最年少取得記録)
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