【本記事を読んでいただきたい方】
「行政書士試験に独学で勉強するためのおすすめのテキストを知りたい」
「具体的にどのように勉強を進めていけばよいのかを知りたい」
行政書士試験を独学で受験するためには、参考書選びが非常に重要です。
勉強をスタートする第一歩となる参考書選びで、自分に合わない参考書を選んでしまうと長い受験勉強の伸びしろや効率が大きく変わってきます。
この記事を書いている筆者は、行政書士試験に大学生で独学で合格しました。
受験時代は参考書選びに膨大な時間を費やしていました。
社会人経験がなく、契約関係に関する実務などがない中で合格できたのは、あるテキストとの出会いと、勉強法がわかったからだと思います。
そこで、この記事を読めば、独学で行政書士試験に合格するのに必要最低限の参考書が網羅的に分かるように解説をしていきます。
【本記事の内容】
・独学者におすすめの教材・参考書を紹介
・具体的にどのように勉強をすすめるか解説
【おすすめのテキスト】
・基本テキスト:受かる!行政書士総合テキスト
・過去問題集:合格革命 行政書士肢別過去問集
・六法:行政書士受験六法
・判例集:みんなが欲しかった行政書士の判例集
元銀行員で、現在はベンチャー企業で中小企業診断士の資格を活かしながらITツールを用いた業務効率化コンサルティングを行っています。
大学3年生で行政書士試験に2度目の受験で198点で合格。
おすすめの通信講座はスタディング(旧通勤講座)とフォーサイト。
大手予備校の1/4程度の金額で、高い品質の講義を受講することができます。
スタディング(旧通勤講座)では無料登録で動画を試しに視聴もできるので、気になる方はチェックしましょう。


行政書士を独学で学習するおすすめのテキストは?
行政書士試験の学習で利用する教材
・基本テキスト
・過去問題集+予想問題集
・六法
・判例集
行政書士試験に臨むにあたって準備すべき教材は上記の4種類。
基本的にこれ以外のものは購入しなくても合格可能です。
上記4種類をそれぞれどの教材を選択すればよいか、まとめていきます。
行政書士試験のおすすめの教材を紹介
基本テキスト
【受かる!行政書士総合テキスト】
行政書士試験での合格者を多数輩出している伊藤塾の行政書士の総合テキストです。
すべての科目を1冊で学ぶことができ、フルカラーのレイアウトで初めて行政書士を学習される方にわかりやすい1冊となっています。
基本テキストは自身で手に取って確認するのが必須です。
理由は、インプットをするにあたって受験勉強の期間で最も利用する教材だからです。
ちなみに筆者は下記の基準で基本テキストを選びました。
1.開いてみて教材が見やすいか
2.すべての分野で網羅性があるか
3.余白スペースが十分にあるか
1.開いてみて教材が見やすいか
→これは自身の感覚値で選びましょう。ぱっと開いてみて好きか嫌いかを判断すれば問題ないです。筆者はイラストが少なく、カラーも少なめのものを選びました。
2.すべての分野で網羅性があるか
→テキストは網羅性で選びましょう。筆者は基本テキストの文字数が多いもので選択しました(簡潔に書かれているものほど、最終的な理解が弱くなります)。
3.余白スペースが十分にあるか
→各ページの余白は非常に重要。過去問を解いて、重要な解説文言をテキストへ転記することで自分オリジナルの網羅性のあるテキストになります。
これらの基準を軸にして自分にあっていると思う基本テキストを選択するようにしましょう。ここではその他の大手資格学校のテキストを紹介しておきます。
過去問・問題集
【合格革命 行政書士肢別過去問集】
過去問題集はこの1冊で合格レベルに大きく近づきます。
1年分の過去問を本試験の通りに解く過去問は、行政書士試験の対策には適しないと考えています。
なぜなら、行政書士試験では、各選択肢が本当に細かいひっかけや理解が求められます。
そのため、1選択肢ずつ「なぜこの選択肢は×なのか」ということを理解していくことが非常に重要。
この勉強方法に最も適するのが、肢別過去問集です。
肢別過去問題集はいくもありますが、解説が充実している「合格革命 行政書士肢別過去問集」を選びましょう。
六法
【行政書士受験六法】
これで基本的に決まりです。
なぜなら、各条文の横に関連判例(しかも行政書士試験に出題されている論点かわかりやすい)や過去問があり、1ページごとの充実度が高いです。
テキストや過去問を見つつ、この六法で補足の知識をつけていきましょう。
六法の選び方などについて詳しく知りたい方は下記の記事もチェックしましょう。

判例集
【TAC_みんなが欲しかった行政書士の判例集】
テキストや過去問の解説などでは、判例の論点部分がまとめられているだけです。判例のなかで、判決が出た理由や根拠まで読み込むことで、より理解が深まります。
追加で知識を補いたいときにはこの判例集を使ってみましょう。
【おすすめのテキスト】
・基本テキスト:受かる!行政書士総合テキスト
・過去問題集:合格革命 行政書士肢別過去問集
・六法:行政書士受験六法
・判例集:みんなが欲しかった行政書士の判例集
行政書士試験の勉強方法のまとめ

科目別の戦略をどのようにするか
行政書士試験の出題範囲は大きく下記の5科目となります。
①憲法
②民法
③行政法
④商法・会社法
⑤一般知識
行政書士試験の対策において重要なのは③行政法、②民法、この2科目です。
行政法と民法の2科目で総得点300点満点中188点(63%)、法令科目244点満点中188点(77%)を占めています。
受験にあたっての総勉強時間のうち、7割程度はこの2科目にあてるイメージがよいです。
得点としては行政法で80%・民法で60%~65%を獲得できるように勉強時間を活用していきましょう。
※行政法は暗記中心、民法は理解中心で勉強を進めていくのが得策で勉強の初期段階では行政法の得点が伸びやすいです。民法は得点が伸び始めるまでに少々時間がかかります。
暗記で困ったときは?(行政書士試験で使える暗記方法)
・行政書士試験は暗記量が非常に多い
・また、30日・60日・90日などの日数でひっかけを作る出題も多い
上記に対する解決方法は以下の通りです。
・反復して勉強すること
・セットで覚えるようにする
それぞれ解説してきます。
反復して勉強する
→これは言わずもがなですが、どんな人も1回だけ読んでみる・解いてみるだけでは覚えることが出来ないほどの暗記量が行政書士試験にはあります。
1回目に読んだことが理解できなくても、次々に進めていきましょう。
他の論点を学習しているときに、「あれはこういうことだったのか」と関連づけて理解しやすくなるケースも多くあります。
セットで覚えるようにする
→この勉強法を取り入れると、得点が伸びやすいのでおすすめですよ。
例えば、下記のような条文は覚えづらいですよね。
・行政不服審査法
「不服申立ては処分のあったことを知った日の翌日から起算して「3ヶ月」以内にしなければならない」
・行政事件訴訟法
「取消し訴訟の出訴期間は,処分または裁決があったことを知った日から「 6ヵ月以内」(主観的出訴期間)である(14条1項)」
上のような、条文をダイレクトに頭に入れるのは難しいです。また、他の論点で別の期限が出てきたときにすべてあやふやになってしまいます。
期限を覚える場合に「期限が3ヶ月以内のもの」や「期限が6ヶ月以内のもの」のリストを作成します。
そうすると、別の角度からも暗記ができるので忘れづらくなります。
その他の例:「憲法で合憲の判例集」リスト、「民法で無過失責任主義の規定」リスト
自分でいろんな角度からのリストを作っていってみましょう!
科目毎の勉強法まとめ
憲法:行政書士試験の憲法の勉強法【過去問・判例集は必須です】
行政法:行政書士試験の行政法の勉強法を解説【行政法は高得点を狙おう】
民法:行政書士試験の民法の勉強法を解説【かけるべき勉強時間も解説】
商法・会社法:行政書士試験の商法・会社法の勉強法を解説【最低2問獲得を目指す】
それでも独学がやっぱり不安という方へ
独学での勉強はやはり不安だし、なにより確実に合格したいという方は通信講座や通学講座でしっかり学習していきましょう。
この記事を読んでいるあなたは、独学で勉強したいと考えているので、できる限りお金をかけずに学習を進められるものがあるといいですよね?
そんな方には通信講座がおすすめです。
通信講座の比較は下記の記事、その中でも最も低価格に学習ができるのがスタディング(STUDYing)です。
低価格に学習を進めたい方は、スタディングの記事を合わせて読んでみてください。

