銀行員って、出世するためには資格が必要なの?
銀行員として出世するために必要な資格は何がいいか?
銀行員といえば、資格取得が求められますよね。
ぶっちゃけ銀行では入行と同時に必修資格を人事から言われて、常に勉強の日々がスタートします。
銀行員のお客様は会社の経営者なので、若くてもしっかりと教養を身に着けておく必要があるからですね。
本記事ではそんな、資格勉強がずっと続く銀行員にとっておすすめの資格を紹介していきます。
【本記事の内容】
・銀行員の出世に資格が必要な理由を解説
・銀行員が出世するために必要な資格を紹介
この記事を書いている筆者は、銀行員として就職後に銀行業務検定2級(財務・法務・外為など)を入行して1年目に取得しきりました。
また、資格の取得が評価されて、本部配属を入行3年目にして叶えました。
※本記事では銀行業務検定など、取得して当たり前の資格については記述しませんので、銀行業務検定について知りたい方は下記の記事を参照ください。

銀行員が出世するためには資格が必要なのか?

1-1.結論、銀行で出世するには資格はかなり重要
結論ですが、銀行で出世するには資格はかなり重要です。もちろん資格だがすべてではないですが、出世の要因の大半を占めています。
※もちろん銀行役員になるためには資格だけでは難しいです。
あくまで支店長クラスまでの出世には資格が必須ということで考えてください。
現時点での、副支店長や支店長は資格がなくても出世できているケースが多いですが、これからの銀行員には資格の保有をしていなければ出世しづらいという未来が来ます。
1-2.銀行員の出世に資格が必要な理由
・経営者と話すうえで教養は必須だから
・高度な専門性を身につけると本部配属の可能性が上がるから
1つ目の理由は「経営者と話すうえで教養は必須だから」。
当たり前なのですが、銀行員は取引先の経営者と話す機会が多いです。
この低金利時代の中で、各銀行が低金利の貸出利息で勝負しているいわゆる「価格競争」のような状態の中でお客様から選ばれる銀行員になるためには、経営者と話すだけの教養を身に着けることが必須です。
経営者が他の銀行の行員ではなくあなたを選ぶ理由は何ですか?
「昔からの長い付き合いがあるから」とか言う時代はもう終わります。
2つ目の理由は「高度な専門性を身につけると本部配属の可能性が上がるから」。
銀行員としての出世を考えると本部配属もしくは本店営業部への配属のどちらかを経由することがかなり重要です。
理由は明白で、優秀な上司としっかり関係性を持つことで出世に近づくからです。
よく平等な評価とかって人事は言いますが、基本的に平等な評価は無理です。
人事への発言ができるような優秀な上司との出会いは必須で、これを考えると、本部配属か本店営業部への配属されることが重要です。
本部配属されるには、「資格」でみられることが多いです。
特に若手で本部へ配属されるには「資格」でみられることが多いですね。
ちなみに本店営業部への配属は、営業店での営業成績を高くすることが必要ですので、資格だけではなく営業力を高めることが必要ですね。
銀行員の出世に必要な資格4選

さて、ここまでで銀行員として出世するためには資格が必要という話をしてきました。
ではここからはどんな資格を取得するのがおすすめかを解説していきます。
【銀行員の出世におすすめの資格4選】
・中小企業診断士
・ファイナンシャルプランナー1級
・宅地建物取引士
・証券アナリスト
それぞれの資格について詳しく解説をしていきます。
2-1.中小企業診断士
筆者が最もおすすめする資格は「中小企業診断士」です。
理由は、今後の銀行員に求められる「事業性評価」をする力と「事業性評価をした結果から導かれる会社の問題点と課題に対する解決策」を体系的に勉強することが出来るからです。
中小企業診断士では下記の7科目を学習します。
【中小企業診断士の主な試験範囲】
①企業経営理論:経営戦略やマーケティング
②財務・会計:財務分析や簿記、会計
③運営管理:生産管理・店舗運営
④経済学・経済政策:ミクロ経済・マクロ経済
⑤経営法務:知的財産権・会社法
⑥経営情報システム:ITシステム、プログラミング言語
⑦中小企業経営・政策:中小企業の近年の動向
上記から、取引先会社への課題解決の基礎を学ぶことができ、銀行の本部部署への配属や出世に近づきます。


2-2.ファイナンシャルプランナー1級
2番目におすすめする資格は「ファイナンシャルプランナー1級」です。
理由は、今後の日本の高齢化社会の中で相続やM&Aなどへのサポートニーズが高まっていくからです。
ファイナンシャルプランナー1級で学習できる範囲は下記のとおりです。
【ファイナンシャルプランナー1級の主な試験範囲】
①ライフプランニングと資金計画
②リスク管理
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業承継
次に紹介する宅地建物取引士と試験範囲も近いため、取得するのであれば合わせて取得するといいですね。

2-3.宅地建物取引士
3番目におすすめする資格は「宅地建物取引士」です。
宅地建物取引士では、銀行員にとってかかわりが深い不動産に関する専門的な知識を身につけることができます。担保評価や不動産売買などの実務で役に立つ知識を体系的に学習することが出来ます。
【宅地建物取引士の主な試験範囲】
①宅建業法:重要事項の説明等
②民法等の権利関係:契約や相続等
③法令上の制限:建築基準法や農地法等
④税・その他:税金に関する知識
https://shikakusougou.com/2019/03/27/%e5%ae%85%e5%bb%ba%e5%8f%96%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%89%e4%bd%95%e3%81%8c%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%81%ae%ef%bc%9f%e5%ae%85%e5%9c%b0%e5%bb%ba%e7%89%a9%e5%8f%96%e5%bc%95%e5%a3%ab%e5%8f%96%e5%be%97/
2-4.証券アナリスト
最後におすすめする資格は「証券アナリスト」です。
今後、銀行は貸出金利息による収益が少なくなってくる中で、金融機関本来の収益源である投資による収益が大きな柱となります。
証券アナリストでは、そんな有価証券投資などの範囲を専門的に学習できるのがおすすめです。
【証券アナリストの主な試験範囲】
①証券分析
②財務分析
③経済
※ただし、投資分野に集中した知識になるので、運用部署などに行かなければ活かしずらいというのがデメリットになりますね。
とはいえ、銀行員として出世して、何がしたいですか?
4つの資格をここまでで紹介してきました。
【銀行員の出世におすすめの資格4選】
・中小企業診断士
・ファイナンシャルプランナー1級
・宅地建物取引士
・証券アナリスト
銀行員としての出世はもちろん重要ですが、どのように出世していくのかというキャリアビジョンも非常に重要です。
自分がなりたい銀行員像をしっかり考えたうえで、どの資格に挑戦するかを考えていきましょう。
これまでは銀行が世の中に及ぼす影響は非常に大きかったですが、現在では様々なフィンテックベンチャーの台頭や、IT企業が世の中に及ぼす影響が大きくなってきており、銀行の役割は少しずつ小さくなっていくように思います。
本当に自分が銀行員として働く意味を考えたうえで、自分のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか?
