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法学部の大学生の資格おすすめ7選【就職活動に有利な資格も紹介】

【法学部の大学生におすすめの資格一覧】

【本記事を読んでいただきたい方】
・受験勉強を終えて、晴れて大学生活が始まった法学部生

・気がついたら1年生・2年生が終わり、就職活動が近づいて焦っている方

大学生活はたくさん遊んだり、ようやくお酒が飲めるようになったりと本当に楽しいことが多いです。
しかし、大学生活の時間ほど自由になんでもできる時間はこれからの人生ではなかなかありません。

大学生活ならではの楽しい時間を過ごしながらも、勉学にも励んでいきましょう

とはいえ、何を目標に勉強すべきか悩んでしまうことも多いですよね。
そこで今回は、法学部の学生向けに法律関連の資格についてまとめてみまし

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【元法学部生が選ぶ】法学部に入学する大学生におすすめの本7選 ・これから晴れて法学部に入学するが、事前の勉強のために読んでおいたほうがいい本を教えてほしい ・法律に関する基礎知識を学びたい...

【選定基準】
・法律についての専門性が高い資格であること
・就職活動に評価されやすい資格であること

それでは、早速紹介していきます。

法学部の大学生におすすめの資格7選

弁護士(難易度:★★★★★)

難易度:★★★★★
勉強時間:6,000時間以上
試験日程:5月中旬
合格率:20%~30%程度(司法試験合格率)

弁護士は法律系資格の中でも最難関とされる国家資格で、司法試験に合格し、弁護士資格を得た法律に関する専門家です。

仕事内容は、裁判時の代理人業務・交渉や法律相談などを行うことで社会の中で起こる様々なトラブルを解決することが中心です。

受験資格:弁護士になるには司法試験に合格することが必要

弁護士になるためには司法試験に合格することが必要ですが、司法試験を受験するために下記の要件があります

①司法試験予備試験合格
法科大学院修了程度の知識や能力があるかを判定するための試験。

②法科大学院修了
法曹(弁護士・検察官・裁判官)養成に特化したプロフェッショナルスクールの修了。

新司法試験(平成18年より)では、法科大学院の修了者に対して受験資格が与えられるものとされています。
また、司法試験予備試験合格者であれば、法科大学院の修了者でなくても司法試験を受験することが可能となっています。

弁護士になるには、司法試験を受験しなければならず、更に司法試験を受験するまでに厳しい要件を突破していかないといけない」ということですね。

弁護士を目指される方は、大学生活のほとんどを勉強に割く必要がある大変厳しい試験ということですね。

司法試験の合格率について

司法試験の合格率は20%~30%で推移しています。

この合格率だけを見ると、他の試験と比較して合格率は高めに見えますが、法科大学院で2~3年程度勉強している方が多くいる中での20%~30%なのでそう簡単ではないですね。

司法書士(難易度:★★★★★)

難易度:★★★★★
勉強時間:3,000時間程度
試験日程:筆記試験7月・口述試験10月
合格率:2%~3%程度

弁護士と並び、法律系資格の中でも最も難しい資格とされています。

司法書士の仕事の多くは登記業務(建物や土地などの権利関係について公に示すもの)です。

また、裁判所・検察庁・法務局への提出書類の作成も行います。

合格率と受験資格について

例年の合格率は2~3%台と非常に狭き門になっています。

しかし司法試験とは異なり、司法書士試験には受験資格がありません

誰でも受験することができる試験なので、大学生の内に受験を目指す(具体的には大学3年生・4年生くらい)人も多くいます。

司法試験とは異なり、4年生大学の在学中に受験するチャンスがあるということですね。

社会保険労務士(難易度:★★★★)

難易度:★★★★
勉強時間:1,000時間
試験日程:8月第4又は第5日曜日
合格率:2%~10%

社会保険労務士(以下、社労士)は労働法や社会保険に関するプロフェッショナル資格であり、雇用契約書の作成や就業規則の作成などの業務を行います。

「人」に関するプロフェッショナルとして、社労士にしか行えない独占業務もあります。

合格率と受験資格

社労士試験の合格率は2%~10%程度と変動が大きくなっています。

◆合格率の推移

平成26
年度
平成27
年度
平成28
年度
平成29
年度
平成30
年度
合格率 9.3% 2.6% 4.4% 6.8% 6.3%

受験資格としては大学卒業者であればだれでも受験できますし、また在学中でも62単位以上を取得している場合には受験することが可能です。(詳しくは、社会保険労務士試験オフィシャルサイトの受験資格ページにてご確認ください)

中小企業診断士(難易度:★★★★)

難易度:★★★★
勉強時間:1,000時間
試験日程:1次試験8月・2次試験:10〜12月
合格率:1次試験 約20% 2次試験 約20%

中小企業診断士は法学部の学生との関連性は他の資格と比較して低いですが、試験科目の中に経営法務という法律科目があること、就職活動で大きく有利に働くことから取り上げました。

中小企業診断士は唯一のコンサルタントの国家資格で、企業経営へのアドバイスや補助金申請のサポートなどを行います。

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合格率と受験資格

中小企業診断士の合格率は1次試験(7科目・択一式)で約20%・2次試験(4科目・記述式)で約20%となっており、ストレートでの合格率は約4%程度と言われています。

トータルでの合格率は低く見えますが、科目合格制があり数年かけて取得を目指される方も多いので長期的な目標として取得されるのもよいですね。

また、受験資格は特にないため、大学生の方もすぐに受験することが可能です。

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行政書士(難易度:★★★★)

難易度:★★★★
勉強時間:600時間
試験日程:11月
合格率:5%~15%

行政書士は主に官公庁に提出する書類の作成や、作成した書類の提出代行を行います。
また、大きな特徴としては行政書士が扱うことが出来る書類は10,000種以上とも言われており、自分次第の頑張りによって仕事の幅が大きく広がります。

合格率と受験資格

合格率はこれまで5%~10%程度の傾向でしたが、近年の受験者数の減少に伴って、合格率は少しずつ高くなっています。

近年では合格率15%台の年もありますね。

受験資格は特になく、だれでも受験をすることが可能です。

行政書士事務所への就職は難しい

行政書士は基本的に独立することを前提とした資格になっており、また行政書士事務所の多くは1名~3名程度の事務所が多く、新卒で行政書士試験を持っていたとしても行政書士事務所への就職はかなり難しいです

しかし、一般企業への就職活動では行政書士試験に合格できる能力のある人材として評価を受けることはできるため、有利に就活を進めることも可能です。

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宅建(難易度:★★★)

難易度:★★★
勉強時間:400時間
試験日程:10月
合格率:約15%程度

宅地建物取引士(以下、宅建士)は不動産取引に関するプロフェッショナルであることを示す国家資格です。

不動産取引(売買や賃貸物件のあっせん)をする際に、お客様に対して重要事項の説明をすることが出来る資格です。

合格率と受験資格

宅建士試験の合格率は例年おおよそ15%で推移しています。

また、受験資格も特にないので基本的に誰でも受験することが出来ます。

宅建を取得することで、不動産業界や金融業界での転職活動に有利に働きますよ

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ビジネス実務法務検定(難易度:★~★★)

難易度:★~★★
勉強時間:50~200時間
試験日程:6月・12月
合格率:3級 65~80%程度、2級 30~40%程度、1級 10%程度

ビジネス法務検定は、ビジネス上で必要な基礎の法律知識をバランスよく学ぶことが出来る試験です。

社会人として必要な法律知識を体系的に習得することが出来ることから、就職活動でもある程度有利に進めることが出来ます。

法律関連の資格の登竜門としてまずは3級もしくは2級から受験することをおすすめします。

勉強を開始する際は下記のテキスト・問題集を活用するとよいです。

まとめ:法学部の学生は法律関連の資格を勉強してみよう

法学部として入学したからには、在学中には資格を1つでも取得しましょう。

社会人のビジネススキルとしても役立ちますし、就職活動にも大きく役に立ちます

是非、この機会に上記のおすすめ資格7選から自分が勉強をしてみたいものを決めて、学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。

▼資格別の年収について知りたい方は以下に詳述しています。

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▼法学部に入学する前の高校生が読むべきおすすめ本7選をまとめています。

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Kengo
【経歴】銀行→コンサル 【資格】中小企業診断士/行政書士/宅建士/FP/簿記/銀行業務検定 他。 資格のおかげで人生を好転できた経験から「資格を通じて人生を豊かにする」を伝えていきたいです。 プロフィール詳細はこちら