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銀行員が転職をすべき理由【おすすめの転職先を体験談込みで解説】

「銀行に就職したけど、このまま定年まで銀行で働くべきか迷う」
「転職先を探したいけど、どんな業界に転職すればいいの?」

上記のような方の疑問について解説していきます。

近年、銀行の離職率が高まってきています。
理由は色々ありますが、主な理由は下記の3つ。

・日本銀行のマイナス金利政策による貸出金収益の低下
・IT化もなかなか進まず、仕事のやり方が古い
・昔ながらの組織文化

数年前は銀行に就職すれば安泰と言われていましたが、今の就活生は銀行員を志望する人は以前に比べて減ってきています。

本記事では、銀行員が転職をするべき理由転職先としておすすめの業界を紹介していきます。筆者が銀行で働いていて感じたことや転職したきっかけを踏まえつつ、具体的に解説します。

銀行員で転職を検討している方は、最後まで読んで少しでも前に進んでいただけると幸いです。

Kengo
Kengo
3年働いた銀行を退職し、ITコンサルティング業界へ転職。
転職1年で銀行の年収を超えて、2年で約2倍の年収に。
リモートワークも積極的にしながら自由に働いています。
【保有資格】
中小企業診断士、行政書士、宅地建物取引士、銀行業務検定各種2級など。

【登録すべき転職エージェント・転職サイト】
<全般>
マイナビジョブ20’s(20代・第二新卒向け)
リクルートエージェント
MIIDAS(ミイダス)
DODA
<コンサル業界特化>
アクシスコンサルティング
→コンサル業界への転職支援No1
STRATEGY:BOOTCAMP
→戦略コンサルへの転職特化

銀行員が転職をするべき理由3選

実際に銀行からITコンサルティング業界に転職したときの転職理由について書いていきます。

筆者の転職理由は、他の銀行で働いている人にとっても当てはまる部分が多く、銀行業界全体に共通するものが多い内容となっています。

銀行員が転職すべき理由①:年功序列が根強く残っている

「なんであの人があの役職にいるの?」
「上司が全然働いていないのに成果を出している自分よりも給料が高い」

銀行で働いていて、このように思ったことはありませんか?

銀行では完全なる年功序列が残っており、「入行◯年目にならないと課長代理になれない」などが人事制度として決まっています。

このような年功序列制で、優秀な若手のモチベーションが上がらなくなっています。

銀行員が転職すべき理由②:出世するにつれて仕事が楽しくなくなる

あなたは銀行員になろうと決意したときに、どのような銀行員になりたいと考えましたか?

本記事の筆者の場合は、「法人融資担当としてお客様の課題解決ができる銀行員になりたい」と考えていました。

しかしながら、実際に銀行員になって感じることは、役職が上がるにつれて上司の顔色を見て仕事をしている人が増え、支店長は顧客クレームの対応や管理業務の比重が高くなってきます

つまり、お客様の課題解決をするための意識や時間が少なくなってきます。

支店長の仕事が全て楽しくないわけではもちろんありませんが、入行して20年間頑張って働いて最終的に支店長となるということを考えたときに、将来仕事が楽しくなくなるのは、転職の大きな理由となりますね。

Kengo
Kengo
実際に筆者の周りの同期で、「支店長を目指したい」という人はかなり少なかったように思えます。

銀行員が転職すべき理由③:金融業界が縮小し、平均年収が下がる

<銀行の数の推移>

年度 都市銀行 地方銀行 信用金庫
平成元
年度
13行 132行 454庫
平成15
年度
7行 114行 306庫
令和2
年度
5行 102行 255庫

※預金保険機構のホームページより

<地方銀行の平均年収推移>

2016年
3月期
2017年
3月期
2018年
3月期
2019年
3月期
平均
年収
6,365
千円
6,315
千円
6,232
千円
6,214
千円

※東京商工リサーチの調査より

上記のように、地方銀行の数は30年程度で30行減少しており、地方銀行の平均年収も毎年少しずつ減少しています。

業界が縮小していくと、個人がどれだけ頑張ったとして平均年収は低くなっていきます

今のあなたの銀行の支店長がもらっている給料は、10年後・20年後のあなたが同じ金額をもらえるわけではないです。

業界の縮小を考えると、支店長で1,000万円以上の年収が確実にもらえる時代はなくなり、どんどん下がっていくでしょう。

銀行員が転職すべき理由④:出世とともに、プライベートの時間が使えなくなる

銀行員で支店長や副支店長になると、平日の夜はお客様との接待で飲み会をして、土日はゴルフが多いなど、家族や自分のために使える時間が少なくなります

また、結婚して子どもができた途端に転勤を命じられることも非常に多く、家族を崩壊させる人事制度が根強く残っています。

あなたが今は若くて結婚や子どもができた後のことを考えられないかも知れません。

しかし、転職は遅くなればなるほど、様々な理由で難しくなってきます。

ですので、「プライベートや家族の時間もしっかり持ちたい」と考えている方は転職を考えるのがいいですよ。

銀行員の転職先おすすめ3選

さて、ここからは銀行員におすすめの転職先の業界を3つ紹介していきます。

銀行員は転職を有利に進めやすいです。

・マナーや立ち振舞いがしっかり教育されている
・勉強熱心でまじめな方が多い
・財務の知識があり他の業界でも活かしやすい

ですので、自信を持って自分が興味のある業界・仕事を選ぶようにしましょう。

銀行員の転職先おすすめ①:コンサルティング業界

【おすすめの理由】
◼銀行での経験・スキルが活かしやすい業界
◼裁量が大きくなり、できることの幅が広い
◼キャリアアップの幅が広くなる

コンサルティング業界は、お客様の課題解決を主の業務としています。

コンサルティング業界では財務会計の知識は必須スキルですが、これは銀行員での経験を活かすことができます。

さらに、銀行員とは異なり、お客様の課題解決に業務のほとんどの時間を使えることも魅力の1つです。

【担当の顧客数】
◼銀行:30社~50社
◼コンサルティング会社:10社前後

1顧客毎の課題解決にかけている時間も多く、より深く課題解決を提供する仕事ができます

銀行員の転職先おすすめ②:IT業界

【おすすめの理由】
◼業界自体が伸びている
◼社内の風通しが良く、年功序列が少ない
◼仕事の裁量が大きくなる

IT業界は銀行とは組織文化が正反対のことが多いので、銀行の社内政治に疲れたという人にはおすすめの業界です。

風通しがよく、年功序列も少ないですし、成果を上げることで年収を大きく上げることもできます。

近年ではIT業界に転職する銀行員が急増しています。
特にフィンテック業界では銀行で働いている経験が重宝されているので、「ITスキルが高くないので不安」という方でも心配しなくても大丈夫です。

銀行員の転職先おすすめ③:金融業界

【おすすめの理由】
◼銀行での経験・スキルが活かせる
◼業種を変えれば年収も上げられる

最後に、金融業界への転職です。

地方銀行からネット銀行への転職や、証券会社・保険会社への転職をする人も多いです。

ネット銀行のメリットは、地方銀行よりも風通しがよくIT企業に少しは近い社風の会社が多いことです。

証券会社・保険会社のメリットは成果が給料と直結することです。しかし、組織文化が古いという点に関しては銀行と同じような会社が多いのでその点は注意が必要です。

銀行員の転職のステップを解説

ステップ①:自分のキャリアビジョンを明確に考える
ステップ②:転職先の候補となる業界を選定する
ステップ③:転職エージェントに登録する

上記の手順を踏むことで、転職活動を失敗せずに進めやすくなります。

具体的に解説をしていきます。

転職のステップ①:自分のキャリアビジョンを明確に考える

まずは、「自分がなぜ銀行をやめたいのか」「自分はやめた場合に何をやりたいのか」をしっかり考えるようにしましょう。

「銀行が辛い、楽しくない・・」くらいの理由しか考えられていない状況で辞めようとしているのであれば、転職後にも同じ理由でまたその会社を辞める可能性が高くなりますよ。

下記のチェックリストを使って、ノートに自分の考えや今後のキャリアビジョンを明確にしていきましょう。

☑あなたの仕事のモチベーションはなにか?
☑あなたが身につけたいスキルはなにか?
☑どんな環境で働きたいのか?

☑3年後にどんな人になりたいか?
☑5年後にどんな人になりたいか?
☑10年後にどんな人になりたいか?
☑あなたの人生のゴールは何か?

上記はあくまで一例です。しっかりと転職を機会に自分の考えを洗い出すようにしましょう。

転職のステップ②:転職先の候補となる業界を選定する

自分のキャリアビジョンが明確になったら、転職先の候補となる業界を選定します。

転職先の候補となる業界はマーケットを見て選定するのがおすすめです。

簡潔に言うと、「その業界はどれくらいの大きさで今後伸びる業界なのか」です。

筆者は下記の本を参考にして行動をしました。転職に失敗しないための考え方が非常にわかりやすく書かれているので確実に読むべき良書です。

転職のステップ③:転職エージェント・転職サイトに登録する

最後に転職エージェントに登録しましょう。

こちらは10個も20個も登録せずに、多くても自分に合う5つほどの登録で十分です。
筆者も利用していた転職エージェントです。

【登録すべき転職エージェント・転職サイト】
<全般>
マイナビジョブ20’s(20代・第二新卒向け)
リクルートエージェント
MIIDAS(ミイダス)
DODA
<コンサル業界特化>
アクシスコンサルティング
→コンサル業界への転職支援No1
STRATEGY:BOOTCAMP
→戦略コンサルへの転職特化

まとめ:この機会に自分のキャリアを見直す時間を作ろう

銀行業界が今後縮小傾向にあるのは、ほぼほぼ間違いない事実です。
さらに銀行はM&A・業界再編が進むことで更に働きづらい環境になることも予想されます。

銀行に勤めている方は本当に優秀な方が多いので、そのスキルを他の業界で活かすことで自分らしいキャリアを見つけてみましょう。

本記事で自身の今後のキャリアビジョンを今一度考え直すきっかけになれば幸いです。

今回は以上です。

ABOUT ME
Kengo
【経歴】銀行→コンサル 【資格】中小企業診断士/行政書士/宅建士/FP/簿記/銀行業務検定 他。 資格のおかげで人生を好転できた経験から「資格を通じて人生を豊かにする」を伝えていきたいです。 プロフィール詳細はこちら
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